高額療養費制度|月跨ぎを避けるために受診日を変更できるか?
質問紹介
この記事では、僕宛にいただいたご質問にお答えします!
質問よろしいでしょうか? 今月末に病院Aの外来予約が入っているのですが、生物学的製剤処方で限度額認定を使用しております。
来月に病院Bで手術入院が決まっていて、こちらでも限度額認定を使用予定です。 この場合、 病院Aでの診察は今月病院Aでの処方薬を翌日(来月)に購入(こちらが3割負担で33万)+病院Bでの手術入院の合算という事は出来ますか? 高額になってくるので、出来れば安く納められると助かります。
説明下手で申し訳ありませんが、解説お願いいたします。
- 10月31日(火)
- A病院
- 外来通院:生物学的製剤処方
- 3割負担で33万円
- 限度額適用認定証で約9万円(人によって差あり)
- 11月14日(火)
- B病院
- 手術入院
- 仮に100万円(3割負担で30万円)とする
- 限度額適用認定証で約9万円(人によって差あり)
今のままでは合計18万円ほどかかるので「出来れば安く納め」たい。
- 10月31日(火)
- A病院
- 外来通院:生物学的製剤処方
- 支払い保留
- 11月1日(水)
- A病院
- 3割負担で33万円
- 限度額適用認定証で約9万円(人によって差あり)
- 11月14日(火)
- B病院
- 手術入院
- 仮に100万円(3割負担で30万円)とする
- 限度額適用認定証で約9万円(人によって差あり)
A病院の支払いだけ11月に回せれば、高額療養費制度の合算ができて、支払額は10万円ほどで済み、元々に比べて8万円ほど安くなる。これは可能か?
このままの状況では合算はできません。。。いくつかできる手段を考えましょう!
回答
1番シンプルな方法は、A病院の受診日そのものを11月に変更することです。これができるかどうかで場合分けして考えましょう!
受診日を変更できるかどうか
受診日の変更って可能なのでしょうか?
病院さんに相談してみましょう!
- NGパターン
- もう外来予約がギチギチなので難しいです!
- 担当の先生がその日しかいないから難しいです!
- 手術日から逆算して〇〇日以内に薬を投与しないといけないので、ずらせません。。。
- OKパターン
- 全然OKですよ!
こればかりは、状況次第なので相談するしかないですね。
怒られたり、嫌がられたりしないでしょうか?
もちろん予約をしていたので、変更するとなると多かれ少なかれご迷惑をかけることにはなります。
とはいえ、いろんな事情でスケジュールを変更することはあるので、まずは相談しましょう!
あと、「生物学的製剤は高い!!」というのは業界的にはある程度常識なので、「そういうことなら1日ずらしましょうか!」と配慮してくれるかもしれません。
インフォームドコンセント的にも、大切な話し合いです!
受診日を変更できる場合
無事に受診日を11月に変更することができました!
A病院の自己負担額、B病院の自己負担額がともに21,000円以上になりましたので、医療費を合算して高額療養費制度により当初よりも安くなります!
- 10月31日(火)
- A病院
- 外来通院:生物学的製剤処方
- 3割負担で33万円
- 限度額適用認定証で約9万円(人によって差あり)
- 11月14日(火)
- B病院
- 手術入院
- 仮に100万円(3割負担で30万円)とする
- 限度額適用認定証で約9万円(人によって差あり)
今のままでは合計18万円ほどかかるので「出来れば安く納め」たい。
- 11月1日(水)
- A病院
- 外来通院:生物学的製剤処方
- 3割負担で33万円
- 限度額適用認定証で約9万円(人によって差あり)
- 11月14日(火)
- B病院
- 手術入院
- 仮に100万円(3割負担で30万円)とする
- 限度額適用認定証で約9万円(人によって差あり)
限度額適用認定証は、病院ごとに別々で計算するので、一旦は18万円ほどトータルで支払います。
しかし、同じ月内の医療費で合算計算できるので、高額療養費制度を申請すれば後日8〜9万円ほど返金されます。
なお、この金額は人によって(収入によって)違う点はご注意ください!
受診日を変更できる場合
相談したけど、変更できませんでした。。。
この場合は残念ですが、高額療養費制度の合算は使えません。
- 医療費控除
- 1月〜12月の医療費の自己負担額が10万円を超えると、確定申告で少し税金を安くできる!
- 高額療養費制度(多数該当)
- 治療がまだ続く場合、4ヶ月目以降は支払額が約半額になる。